【コラム】交代制勤務って実際どう?メリット・デメリットまとめ
交代制勤務とは時間帯ごとに働く人が交代しながら勤務する働き方のこと。工場や病院、介護施設、警備、交通機関、ホテルなど、休みなく24時間体制で稼働している仕事や長時間サービスを提供している職場で採用されている働き方です。
交代制勤務は勤務時間が不規則で生活リズムが乱れやすい、プライベートの予定に合わせづらい、身体的にハードといったネガティブなイメージを持たれがち。でも、実際に交代制勤務で働いている人に話を聞いてみると、「交代制勤務の方がいい」「この働き方が自分にはあっている!」と答える人が少なくありません。今回は交代制勤務の実態に迫り、メリット・デメリットについて詳しくご説明します。
交代制勤務とは?基本の働き方を解説!
交代制勤務は24時間稼働または長時間稼働を実現するための勤務方法で、1日の勤務を「早番」「中番」「遅番」、「日勤」「夜勤」「準夜勤」「深夜勤」など、時間帯ごとにわけて、複数の班が順番にローテーションしながら働く働き方のことです。
なお、交代制勤務にはさまざまな形態があり、代表的なのは「二交代制勤務」と「三交代制勤務」です。ここではそれぞれの特徴をわかりやすく紹介します。
二交代制勤務とは?
二交代制は1日を2つの時間帯(日勤・夜勤)にわけて、2つの班が交互に勤務する働き方のことです。1回の勤務時間が12時間前後と長めなことが多く、1回の勤務はややハードですが、1週間日勤で働いたら、その翌週は夜勤など、シフトの種類が少ないため、交代制勤務のなかでは生活リズムを固定しやすい傾向にあります。
<勤務時間の例>
・日勤/8:00~20:00
・夜勤/20:00~翌8:00
三交代制勤務とは?
三交代制は1日を3つの時間帯(早番・中番・遅番)にわけて、3つの班が順番ローテーションで勤務する働き方のことです。1回の勤務時間は8時間前後と短め。勤務の時間帯が数日ごと、または毎日変わることもあるため、生活リズムを切り替えるのが少し大変ですが、1回の勤務時間が短いので身体への負担は少なめです。
<勤務時間の例>
・早番/8:00~16:00
・中番/16:00~0:00
・遅番/0:00~8:00
製造業における交代制勤務の実例をご紹介!
製造業は24時間体制で稼働している工場が多いため、多くの職場で交代制勤務が採用されています。ここでは製造業で実際に取り入れられている3つの交代制勤務のパターンをご紹介します。
<二交代制(4勤2休)の実例>
日勤(8:00~20:00)で4日間勤務
⇓
2日間お休み
⇓
夜勤(20:00~8:00)で4日間勤務
⇓
2日間お休み
1回の勤務時間が長いため、体力が必要ですが、生活リズムは安定しやすいのが特徴。自動車部品工場などでよく取り入れられている勤務パターンです。
<三交代制(4勤2休)>
早番(6:00~14:00)で4日間勤務
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2日間お休み
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中番(14:00~22:00)で4日間勤務
⇓
2日間お休み
⇓
遅番(22:00~翌6:00)で4日間勤務
⇓
2日間お休み
連勤の日数が少なく、勤務シフトが短いサイクルで切り替わるので、夜勤の負担や疲労を解消しやすいのが特徴。鉄鋼・製鉄、半導体の工場などでよく取り入れられている勤務パターンです。
<三交代制(5勤2休)>
早番(6:50~14:45)で5日間勤務
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2日間お休み
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中番(14:35~22:30)で5日間勤務
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2日間お休み
⇓
夜勤(22:20~翌7:00)で5日間勤務
⇓
2日間お休み
生活リズムが安定しやすく、土日休みの職場もあります。食品、医薬品、電子部品、プラスチック製品の工場などでよく取り入れられている働き方です。
交代制勤務のメリットは?
交代制勤務は企業にとっては24時間体制で機械や設備を稼働できるため、生産性を最大化できるメリットがあります。そして働く人にとっても経済面や生活面でさまざまなメリットがあります。
メリット1.収入が増える
深夜の時間帯に仕事をする場合は「深夜割増賃金(25%以上)」を支払うことが法律で定められています。そのため、同じ仕事内容でも深夜に働くと自動的に給与がアップ!また、割増賃金以外に夜勤手当や交代手当が支給される職場もたくさんあります。
メリット2.平日の昼間に自由な時間ができる
交代制勤務は早朝に仕事が終わったり、夕方から仕事が始まったりする日があるため、平日の昼間の時間を有効に活用することができます。休みを取らなくても病院・銀行・役所の用事、子供の学校行事などを済ませられるのは大きなメリットです。
メリット3.通勤ラッシュを避けられる
出退勤の時間帯が一般的な仕事とは違うため、朝の通勤ラッシュや夕方の混雑に巻き込まれることがありません。電車やバスで通勤する人にとって快適なのはもちろんですが、マイカー通勤の人も渋滞しづらい時間帯なのでスムーズに通勤できるはずです。
交代制勤務のデメリットは?
交代制勤務は稼げるなど、メリットもありますが、良いことばかりではありません。働く人にとって大変な部分やデメリットに感じる部分もあります。
デメリット1.生活が不規則になる
交代制勤務は仕事のシフトに合わせて食事の時間、睡眠の時間、入浴の時間、趣味を楽しむ時間などもすべて変わってしまいます。毎朝ジョギングをして、毎日同じ時間に寝て…といったことができないため、生活が乱れる可能性があります。
デメリット2.家族・友人と時間が合わない
みんなが働いている時間に寝たり、みんなが休みのときに働いたりするので、家族や友人となかなか予定が合わない場合があります。特に子育てや介護をしている人は、協力してくれる家族がいないと交代制勤務で働くのは難しいと思います。
デメリット3.体調管理が難しい
生活リズムが乱れやすいことに加え、特に夜勤は「慣れるまで大変だった」という人が多いようです。上手に体調管理ができない人は、睡眠障害、慢性疲労、生活習慣病などになりやすい恐れがあります。
こんな人は交代制勤務に向いている!
交代制勤務は体調管理や生活リズムの調整が必要な働き方ですが、「交代制勤務が自分には合っている!」「絶対に交代制勤務の方が働きやすい!」という人もたくさんいます。向き・不向きがあるため、すべての人にマッチする働き方ではありませんが、下記の項目に当てはまる人は交代制勤務に向いています。自分には向いている?向いていない?をぜひチェックしてみてください。
□ しっかり稼ぎたい
□ 自己管理が得意
□ 体力や健康に自信がある
□ 一人の時間を楽しめる
□ 土日休みにこだわりがない
□ 平日に自由な時間が欲しい
まとめ
岐阜の派遣会社アシストアイでは、交代制勤務の製造業の仕事をたくさんご紹介しています。食品工場、自動車部品工場、プラスチック製品の工場など、勤務先はさまざまですが、やはり全体的に給与水準が高く、なかには時給1600~2000円の高時給求人も!
交代制勤務の仕事が初めてな方はもちろん、製造業が初めてな方でも、安心してスタートできる未経験向けの仕事がたくさんありますので、興味が湧いた方はぜひチェックしてみてください。